ライターのリモート取材での録音忘れとアイスブレイク。


 
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によってインタビューライターもニューノーマルに対応しなければならなくなりました。
今までなら対面で行っていたインタビューも、リモートでの取材が中心になっています。
とはいえ、その方法はまだまだ試行錯誤。暗中模索の状態です。
Webライターとして活躍中のちっびーさんは、リモート取材をはじめた頃、録音忘れやアイスブレイクで困ったそうです。
そんな体験談を教えて頂きました。

私は副業としてWebライターを始めました。
スタート時は文字単価をおよそ0.5円前後で受注していましたが、1.0円を超えたあたりで仕事の幅を広げてみようと思い、「リモート取材」案件にチャレンジすることにしました。
でも、リモート取材の経験がないため、最初は右も左もわからない状態でした 。
大失敗したのは、「インタビュー内容を録音しなければ」と前もって準備しておいたのに、慣れないリモート取材に戸惑って、録音を忘れてしまったことです。そのため、記事は内容の薄いものになってしまいました。
その経験があってからは、リモート取材をおこなう際にはまず、録音していいかを相手に伺い、録音許可をもらってから「Web会議ツールの録音機能」と「スマホ」で2重で録音することを心がけています。
万が一どちらかにトラブルが起きてもいいようにと最善の注意払ってのことです。
 
また、リモート取材ではアイスブレイクで話すネタに困りました。
現場に行っての取材だと、天候やその日の服装などの話題からはじめることができます。
ところが、リモートの場合、相手の顔しか見えず、向こうの状況や環境などがわからないので、話題がありません。
そこで思い出したのが「Web会議ツールでは仮想背景にさまざまな画像を使うことができる機能がある」ということです。
私は昔、インドに行ったときに撮影した写真を背景画像にすることにしました。
インドの写真を背景画像に選んだのは、インタビュー相手にいい意味で「私に興味を惹かせることができる」と考えたからです。
予想通り、インドの風景が見えると相手は「この背景はどこですか?」「海外で撮影した写真でしょうか?」と話をしてくれました。
この背景のおかげで今は、アイスブレイクの話題作りに困ることなく、相手との心理的距離を縮めることができています。
リモート取材では相手と場所としての距離感がないため、「心理的距離」が特に大切です。
心理的距離感を縮めることができれば、深い部分まで取材をおこなうことができ、内容の濃い記事を執筆することができます。
きっと無難な背景画像を使っていたら、相手に興味を惹かせることはできなかったのではないでしょうか。
自分のアピールと話題作りのために、Web会議ツールの仮想背景を用いてみるのをおすすめします!

確かに、「Web会議ツールの録音機能」は『ちゃんと録れるだろうか?』とついつい、不安に思ってしまいます。
そのため、バックアップとして取材の音声を録音するのはいい考えです。
「インタビュー相手の声をスピーカーに流すことでハウリングが起きるのでは?」と心配もありましたが、それはあまりないようです。
また、「アイスブレイクのために仮想背景を工夫する」というのは『なるほど』と思いました。
僕自身、インタビュー相手の背景画像を見て、「その背景はどこですか?」と聞いたことがあります。
なので、これはぜひとも真似したいアイディアです。
びっくりするような背景画像の方が「心理的距離」は縮まるかもしれませんね。
 


インタビュー記事はぜひ、プロのインタビューライターにご用命ください。