ソニーとSF作家が描く2050年。『ONE DAY, 2050 / Sci-Fi Prototyping』開催。


ソニーグループのデザイン部門であるクリエイティブセンターのデザイナーとSF作家がコラボレーションした『ONE DAY, 2050 / Sci-Fi Prototyping』が、東京・銀座のGinza Sony Park (銀座ソニーパーク)にて、2021年8月31日(火)~9月13日(月)の日程で開催された。

これは、ソニーのデザイナーとSF作家がコラボレーションし、Sci-Fiプロトタイピングの手法を用いて「2050年の東京」を描くという試みである。
●オフィシャルサイト(期間限定)

プロジェクトは、ソニーの4つの探索領域「WELL-BEING(ウェルビーイング)」「HABITAT(ハビタ)」「SENSE(センス)」「LIFE(ライフ)」に基づき、その上で「2050年」「東京」「恋愛」を通奏低音として設定され、SFプロトタイピングが行われた。
ソニーのデザイナーは「デザインプロトタイピング」を、SF作家は「SF短編小説」を創出した。
参加した作家は、藤井太洋氏、小野美由紀氏、麦原遼氏、津久井五月氏の4名。
プロデュースは、WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所

僕が会場を訪れたのは、会期最終日である9月13日(月)。平日なのにも関わらず、若い人たちを中心に多くの人が見学していた。SFプロトタイピングへの関心が高いことがうかがい知れる。
展示という目に見える形で未来を描いていることも興味を惹かれたのだろう。

アフターレポートを読むと企画は、ソニーのインハウスデザイン組織クリエイティブセンターが、発足から60周年を迎えたことに対する記念という意味合いもあったようだ。
クリエイティブセンターでは、年に一度、デザインリサーチをおこない、その成果を『DESIGN VISION』としてレポートにまとめている。
2020年の活動のなかで「Future Proofing」というキーワードが浮かび上がった。
「Future Proofing」の「さらに先」を見通す手法として「SFプロトタイピング」という技法を知り、トライアルすることになったという。
プロジェクトではデザイナー16名が参加。参加者はアサイン型ではなく立候補型とし、更に若手に絞り、コミュニケーションデザイン、UI・UXデザイン、インダストリアルデザインの3つの分野からバランスよく人選した。
プロジェクトの期間は約6か月。16名は4つのテーマ「WELL-BEING」「HABITAT」「SENSE」「LIFE」に分かれ、各テーマで4名ずつの若手デザイナーが配置。
そこに、SF作家の藤井太洋氏(「LIFE」担当)、麦原遼氏(「HABITAT」担当)、津久井五月氏(「SENSE」担当)、小野美由紀氏(「WELL-BEING」担当)がアサインされた。
藤井太洋氏はリードSF作家という役割もあった。
また、プログラムでは「自分で400字程度の小説を書く」プロセスが組み込まれていたという。
展示ではコミュニケーションデザインを担当するチームが組まれ、ビジョンを視覚化した。

ONE DAY, 2050 / Sci-Fi Prototyping
来場者にプロジェクトでSF作家が執筆した「SF短編小説」をまとめた小冊子が配布された。








アフターレポート
ソニー クリエイティブセンターが「いつか」に向かって歩みを進めた日:「WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所」レポート

ソニーのデザイナーがSF作家とともに描く、「2050年の東京」
【体験レポート】Sony Park展 「ONE DAY, 2050 / Sci-Fi Prototyping – Sony Design」─SF作家によって描かれる“2050年の東京のものがたり”とは?